イラン・イスラム共和国について (*強調はセワヤキによるもの)
♣イランで起きていることは、地域問題ではなく“人類全体の運命”に関わるThe Fate of Humanity Hangs in the Balance in Iran 出典:Internationalist 360° 2026.02.18 <寺島メソッド翻訳グループ 記事翻訳2026.02.22http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-3621.html> 筆者:シャムハニ提督(Admiral Ali Shamkhani)1979年2月11日の革命勝利から47周年を迎えたイラン・イスラム共和国へ
指導者は嘘をつかない。つけないのだ。嘘をつけば指導者でなくなる。アヤトラ(最高指導者)でいられなくなる。イスラム教が許さない。アヤトラが「イランへの攻撃は地域戦争に発展する」と述べるとき、それが必ず実現すると断言できる。西側諸国は、膨大な財政資源の一部を投じて、この惑星が複数の文明から成り立ち、単一の世界観など存在しないという認識を深めるべきである。その枠組みの中で、シーア派イスラム教の教義・価値観・原則を学び、理解すべきだ・・・指導者は嘘をつかないということを。
(…)西洋の天才たちは次のことも知るべきである。ペルシャの王の中の王であり、当時最大の帝国を築いたキュロス大王は、紀元前539年(アメリカ合衆国が誕生する2300年以上も前)にバビロンを征服したことを。その際、彼はユーフラテス川の流路を変える必要があった。キュロス大王はユダヤ人を解放し、奴隷制を廃止し、宗教的寛容と地域文化尊重を布告し、史上初の「人権宣言」とされる勅令を発した。これら全ては「キュロス円筒碑文」に記されている。人権や多文化主義、宗教的寛容についてペルシャ人に説教できる立場にあるのは、アメリカ合衆国など到底ありえない。
昨年6月、オマーンでの会議に臨んだ米国は、裏切りにも等しくイラン攻撃計画を「一時停止」した。今日、彼らは再び同じ国で間接的に対話を続けているが、1年足らずで二度目となるワシントンの侵略の脅しをかけている。自らのホロコーストを企てるイスラエルは、米国への圧力を強め続けている。パレスチナでのジェノサイドだけでは足りず、今や地域全体に拡大しようとしている。それがシリア、レバノン、イラク、イエメンへの戦争を仕掛けている理由だ。イスラム教徒の忍耐は限界に近づいている。
現在の状況下では、地域戦争がエスカレートし、その範囲が拡大して世界的な紛争に発展する可能性も容易に想像できる。そして、周辺情勢や使用される兵器の種類・射程によっては、核戦争に至る恐れがある。なぜなら、予想通りイランがイスラエル、地域内の19の米軍基地、ワシントンを支持する勇気のあるアラブ諸国の巨大な油田を破壊し、ホルムズ海峡とバブ・エル・マンデブ海峡を封鎖することで応酬した場合、米国に核兵器を使用する以外の選択肢が果たしてあるだろうか?
「最善」のシナリオ、すなわち紛争が通常兵器の使用に限定された場合でも、海峡を封鎖すれば原油価格は1バレルあたり200ドル、300ドル、あるいはそれ以上に跳ね上がるだろう。これにより世界中で120から140カ国が即座に経済崩壊に陥る。イランへの攻撃は地域戦争へとエスカレートし、それがさらに世界大戦へと発展するだろう。
これが、米国とイスラエル、トランプとネタニヤフが世界を導いた「理性」のレベルである。世界のトップ1%の飽くなき貪欲を維持するためにトランプは全地球破壊プロセスを進めている。広島と長崎は、単なるもうひとつの逸話に過ぎなくなるだろう。
無知と愚かさは誰の言い訳にもならない。シーア派イスラム教において核兵器の製造は罪であると認識されねばならない。もちろん数時間で製造可能だが、権力と権威を掌握するアヤトラでさえ、そのような決定を下す権限は持たない。彼は特定の宗教令(ファトワー)を発布する必要があり、それはあくまでイスラム教の存亡が危機に瀕した場合に限られる。(…)
中国とロシアもまた、この潜在的な地域的・世界的戦争が現実化することを防ぐため、協力する措置を講じた。三つの大国は、米国との全面対決を含む壊滅的な紛争シナリオを想定した。この疑いを完全に払拭するため、中国とロシアは既にイランに武器と衛星情報技術を提供することにしている。これにより、米国の艦船やミサイル発射装置の位置が特定可能となり、現在イスラム共和国による厳重な監視・追跡下にある。これだけでも世界大戦が起きる理由は明らかではないだろうか?
もちろん、米国とその同盟国は、(…)低強度戦争を展開する可能性がある。この可能性には、地域規模あるいは地域全体で、イランが率いる1000万人の戦闘部隊が対抗するだろう。彼らは既に近代兵器を装備し、戦闘訓練を受け、強い宗教的信念を持ち、米国が構築しようとしている勢力均衡を崩す倫理的・道徳的優位性を有している。ここ数週間、抵抗軸諸国は、イランが攻撃された場合には自国の軍隊を直接紛争に参加させる決定を発表している。
イランにとって、いかなる戦争も最終的には公開され長期化するものであり、既に表明されている通り、イラク、レバノン、イエメン、パレスチナをはじめとする多くのアラブ・イスラム諸国の民衆勢力と軍事勢力が関与することは明らかである。
(…)イラクは、米国による脅威にさらされ、直接介入と23年にわたる帝国主義軍隊の駐留という状況下にあっても、約100万人の戦闘員からなる強力な人民軍を組織することに成功した。彼らは深く反帝国主義的かつ反シオニスト的なシーア派イスラムの旗を掲げている。イラクは、潜在的な地域戦争に向けた抵抗軸の主要な戦闘予備軍となった。彼(*ヌーリ・アル=マリキ前首相)の統一候補としての立候補は、トランプ自身も認めるように、23年に及ぶ軍事介入で100万人以上の国民を犠牲にした末に撤退を余儀なくされた米国イラク政策の失敗を反映している。こういったことが、地域戦争がこれほど広範な影響を及ぼす理由ではあるまいか?
(…)この大規模な紛争は、1945年と同様に新たな地域秩序を生み出し、米国による同地域への大規模な存在の終焉と、イスラエルを管理・支配する手段としてのシオニズムの終焉を意味する可能性がある。(…)
♣セイエド・M・マランディ:「生き残りの戦い」―戦争目前、イランの戦略とは ドイツ語で聞く ドイツ語で読む 日本語で読む 2026.02.22 Glenn Diesen https://www.youtube.com/watch?v=lDkJZwxPmkg&t=263s
【セイエド・モハンマド・マランディ氏はテヘラン大学の教授であり、イランの核交渉チームの元顧問です。マランディ教授は、存在的な戦争が差し迫っており、それが地域全体を炎上させるだろうと主張しています。】
(…)世界には多くの悪いことが起こり得るが、イランは自国を守るつもりだ。この状況を引き起こしたのはイランではない。ガザでの虐殺に関与しているのもイランではない。戦争を推し進めているのもイランではない。(…)イランはハイテク能力、防空システム、ドローン防衛、そしてもちろん攻撃能力の向上に非常に力を注いできました。ただし、改めて強調したいのは、12日間戦争と今回の戦争の違いが二つの点にあるということです。第一に、今回は地域的な戦争になるということです——これは状況を一変させる出来事となるでしょう。第二に、イランの能力の大部分はイスラエルではなく、アメリカ合衆国に向けられているという点です。(…)